Tomcatの実力
「Tomcatハンドブック」をだいぶ読み進める事ができました。
その中で興味深い記事がありましたので紹介します。
Tomcatのパフォーマンスチューニングの章で、Tomcatをどのようにしてベンチマークするかを説明しつつ、静的ファイル(小さなテキストファイルと小さなイメージファイル)を読み取るベンチマークの結果が掲載されていました。ベンチマーク環境をざっくり説明すると、中速のサーバー(2CPU)と低速のサーバー(1CPU)を組み、高速のベンチマーク機からリクエストを発生させテストを行ったようです。
結果は書籍上では詳細なグラフで表示してありました。ここでは簡単に説明します。
右記のような記号を用いて説明します。
- 大幅な速度差 >>
- ごくわずかな速度差 >
- ほぼ同等 =
- 低速のサーバー(1CPU) Tomcatの単体運用 > apache httpd >> TomcatとApache連携(mod_jk)
- 中速のサーバー(2CPU) Tomcatの単体運用 > apache httpd >> TomcatとApache連携(mod_jk)
- 低速のサーバー(1CPU) Tomcatの単体運用 = apache httpd >> TomcatとApache連携(mod_jk)
- 中速のサーバー(2CPU) apache httpd単体運用 = Tomcatの単体運用 >> TomcatとApache連携(mod_jk)
こういう結果から考えると、TomcatのWebサーバーとしての機能も非常に優秀であることがわかります。逆に1台のサーバーでTomcatとApache httpdを稼働させ、Tomcat側に静的ファイルを置くことは、処理速度としてはあまりいい成果が得られないという事がいえます。Tomcat単体で運用するには、デフォルトのボート番号の8080をどのように80に変換するかが少し悩みどころだったりするのですが…