パッケージソフトと「つくりすぎのムダ」

最近、ぽつぽつと生産管理のパッケージソフトを見させていただき、感じる所がありましたので、少し書かせていただきます。あくまで私見によるもので、「こういう感覚のソフトウェアがあったらなぁ」という思いで書かせていただきます。

参考にした本

最近、ある本を読んでいます。おおよそ4/5読み終えました。私が生まれる前に書かれた本ですが、私の見た本で、改訂されずに103刷されているそうです。

古い本にも関わらず、生産管理といいますか製造業の会社経営にとって参考になることが多数書かれています。お読みになられた方もいらっしゃると思います。

今回の議題は、上記書籍に書かれている、「つくりすぎのムダ」から、多くのパッケージソフトの販売形態である、「まるごと導入していくら?」の世界見てみたいと思います。

ソフトウェア開発においては

ソフトウェア開発の世界では、トヨタ生産方式のような優れた考え方が存在し、例えばアジャイルな開発{開発対象を多数の小さな機能に分割し、1つの反復 (イテレーション) で1機能を開発する(⇒反復型開発)}のやり方だったり、SOA{業務上の一処理に相当するソフトウェアの機能をサービスと見立て、そのサービスをネットワーク上で連携させてシステムの全体を構築していく}だったりいろいろと考えられています。

しかし販売体系は、、

しかしこれらの上記の事を考えた優れたソフトであっても、販売時は「まるごと買っていただいていくら?」の世界になっていると思います。そうなると、必要のない部分まで作り込まれたソフトウェアを高い値段で買うことになってしまいます。ソフトウェアは一度作ってしまえば後はコピーを売るだけなので、自動車とは違いますが、たくさん作ることでコストが下がっているように見える(実際も下がっている)ので、安いと思われるケースもあります。

こうしてモデル図にしてみると、要求されるサービスよりパッケージソフトが上回っている部分、これが製造業における「在庫」とみなすことができます。使う可能性はありますが、企業において必要な利益を食い、経営を不透明にする部分です。

こうやって買えたらいいのになぁ


図の黄色部分はオプション開発です。各機能毎にソフトウェアが分かれていて、それぞれをAPIでつなぎます。各機能毎に購入できるため、ムダがない上に、特色を持ったいろいろなSIさんのソフトを利用することも可能です。また、自社の必要レベルにあわせた細かい値段設定があれば、本当に必要なものを必要なだけ買えることになります。

問題

  1. パッケージソフトによる、データベースの重複がある。
  2. 各種パッケージの連結のための手間がかかる。



以上、あったらいいなのお話でした。